てなことで 帰還でございます〜

帰ってこなくてもよかったとか言うベタな貶め文句はナシです、そこ

あー、見りゃ分かるですが
お題をテーマにまとめました
いや、単に自分がどれ書いたか確認しやすいようになんですが
・・・だって引き出しのすくない人間だから
下手したらネタ被るとか・・・(自分で言ってて悲しくなった模様

http://mia.s12.xrea.com/setu23.JPG

23 優しい嘘

「誕生日おめでとう、シルキー」
「おめっとさん」
「・・・ありがとう
お兄ちゃん、ザード」
ろうそくをやっとのことで吹き消すと、
2人が笑顔でそう言ってくれた
ケーキに立てられたろうそくは15本
ちっちゃいけど、消す大変さに大きさは関係ないのだ
・・・まったく、律儀に15本立てることはないのに、
ザードってこういうトコまで凝るから困る
きっと、姑になったら
窓枠のトコ指でこすって「ふっ」なんで息を吐いてから
「あらあらシルキーさん、お掃除なさったのではなかったのですか?
これはなんざましょねェ
やり直してくださいまし
おほほほほ」
なぁんて言うタイプだ、きっと
「・・・お前、今なんか失礼なこと考えてなかったか?」
「え、別に?」
・・・もう、こういうときに鋭いのも困る

今日は、わたしの誕生日
ベッドから上半身だけ起こしたわたしの隣で、
お兄ちゃんがなにか袋をごそごそやっていて、
ザードがケーキを切り分けている

毎年、雪の降り始めるころに訪れるわたしの誕生日
そんなものに意味はないと、誰よりわたしが知っているのに

「はい、プレゼント」
「・・・うん、ありがと」
笑顔で手渡されるプレゼント
袋を紐解いてみると、出てきたのは、一冊の本
「あ、さくら・・・」
その表紙には、満開に咲き乱れる
薄紅色の木々がプリントされていた
「そう
シルキーこの前、また桜見たいって言ってたからさ」
「・・・ありがとう、お兄ちゃん」
「喜んでくれて嬉しいよ」
「・・・俺も半分金出したんだけどな・・・
まぁいっか」
ページをめくると、目に飛び込んでくるのは
咲き誇る桜、桜、桜・・・
その儚い花びらを見ると、
孤児院での様々な思い出がよみがえる
・・・けして楽しいことばかりじゃなかったけど、
舞い散る花びらと、お兄ちゃんの言葉と、
初めて抱きしめてもらったあの暖かさは、
今でもちゃんと覚えている
「・・・見に、いきたいな」
だから、思わずポツリとそんなことを言ってしまったのだけど
「え?」
「・・・あっ、え、な、なんでもないっ!」
バカバカ、わたしのバカ
もう桜どころか秋桜の時期もとっくに過ぎてる

・・・わたしが、普通だったら
『来年、連れてってくれる?』って続けられたけど

・・・わたしは

・・・きっと、来年の春には

「・・・そうだね」
「えっ?」

だから、その言葉を聴いたときは本当に信じられなくて

「来年、見に行こうか」

平気なように振舞っている自分の演技をほめてあげたくなった

「おいおい、大陸まで行く金なんてあるのかよ」
「バイト もうちょっと時間を・・・」

・・・だから、これは自分へのご褒美

「・・・うん 行こうねっ!」

来年の春、桜を見に行こう
わたしとお兄ちゃんと、しょうがないからザードも一緒に
贅沢は出来ないから、ボロボロの客船の一番悪い部屋に乗って
それでも3人で楽しく話していれば
目的地になんてすぐに着いてしまう
船から下りて、またお話しながら歩いて
そして、3人で桜の木の下でお弁当

それは なんてことはない短い旅行だけど
きっと、とても楽しくて暖かい・・・

・・・夢だから

******************

・・・さて、嘘をついていたのは誰でしょう
多分、そっちじゃないです

タブレット復活したので
前 絵抜きで更新したのにもつけてみたり

・・・それにしても、
水玉機能使いすぎだ、自分

そして、今回の

・・・設定的には切なくなるはずなのに
何でこんなに切なくないんだー!!

・・・文章リハビリ中です(汗
なんか、思うようにかけないのです
スランプとはまた違うのですけどね
(俺にとってのスランプはネタが浮かばないこと

切 な い 3 0 の 言 葉 達

http://purety.jp/moment/30w.htmlより

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