2日の日記 その2
2004年4月2日 切ない30の言葉達のはずなのに切なくないブツ22 褥 (しとね:眠る場所。)
http://mia.s12.xrea.com/setu22.jpg
それにしても寒いなぁ、と
手をこすり合わせる
雪は綺麗だから好きなんだけど
寒いのは好きじゃない
「寒い?」
困ったような顔で、お兄ちゃんが聞いてくる
「あ、ううん、大丈夫だよ」
貨物船のすみっこに座り込んで、
寒いのはお兄ちゃんも同じ
穴のあいた壁から雪が吹き込んできて
お兄ちゃんの体に積もる
「あ・・・」
気づかなかったけど、お兄ちゃんは風除けをしていてくれてるみたいだ
「お兄ちゃん、場所・・・」
「いいんだよ」
そう言って笑った顔は、やっぱりちょっと引きつってた
「・・・・・・」
「・・・何笑ってるの、シルキー」
「えっ、なんでもないよっ」
わたしが言うのもおかしいけど、
そこらへんが年相応の子供なんだなぁって思ったら
急に笑いが・・・
「んー・・・それにしても、毛布の一枚くらいどこかからかっぱらってくればよかったかな」
・・・かっぱらうって、お兄ちゃんが言うとすごく違和感があるんだけど
でも、たしかに今は毛布の一枚でもいいから、少しでもこの寒さをしのげるものがほしい
「あ、そうだ」
思いつくのと行動するのと、ほとんど同時だった気がする
「わっ、シルキー?」
「こうすればあったかいでしょ?」
抱きついたまま、顔をすりよせる
少なくとも、わたしはとてもあったかい
「・・・うん、そうだね」
苦笑したような声でそう言って、お兄ちゃんもわたしの背に手を回した
「あったかい」
「でしょ」
風をさえぎる天蓋はなくても
体を温める布の一枚もなくても
お兄ちゃんがいれば、いつでもどこでもわたしはあたたかくいられる
******************
安直に人間ベッドにしてもよかったんですが(むしろ違うのかと言われそうだ
ベッドって、安心して安らげるところというイメージがあるので
こんなんにしてみました
ちなみに場面は ザード一週間イベントでちろっと出てきた
アルテミスに渡る途中の2人です
ダンジョンでモンスターをぼこしまくりとかしてないので
とても彼らは貧乏です
http://mia.s12.xrea.com/setu22.jpg
それにしても寒いなぁ、と
手をこすり合わせる
雪は綺麗だから好きなんだけど
寒いのは好きじゃない
「寒い?」
困ったような顔で、お兄ちゃんが聞いてくる
「あ、ううん、大丈夫だよ」
貨物船のすみっこに座り込んで、
寒いのはお兄ちゃんも同じ
穴のあいた壁から雪が吹き込んできて
お兄ちゃんの体に積もる
「あ・・・」
気づかなかったけど、お兄ちゃんは風除けをしていてくれてるみたいだ
「お兄ちゃん、場所・・・」
「いいんだよ」
そう言って笑った顔は、やっぱりちょっと引きつってた
「・・・・・・」
「・・・何笑ってるの、シルキー」
「えっ、なんでもないよっ」
わたしが言うのもおかしいけど、
そこらへんが年相応の子供なんだなぁって思ったら
急に笑いが・・・
「んー・・・それにしても、毛布の一枚くらいどこかからかっぱらってくればよかったかな」
・・・かっぱらうって、お兄ちゃんが言うとすごく違和感があるんだけど
でも、たしかに今は毛布の一枚でもいいから、少しでもこの寒さをしのげるものがほしい
「あ、そうだ」
思いつくのと行動するのと、ほとんど同時だった気がする
「わっ、シルキー?」
「こうすればあったかいでしょ?」
抱きついたまま、顔をすりよせる
少なくとも、わたしはとてもあったかい
「・・・うん、そうだね」
苦笑したような声でそう言って、お兄ちゃんもわたしの背に手を回した
「あったかい」
「でしょ」
風をさえぎる天蓋はなくても
体を温める布の一枚もなくても
お兄ちゃんがいれば、いつでもどこでもわたしはあたたかくいられる
******************
安直に人間ベッドにしてもよかったんですが(むしろ違うのかと言われそうだ
ベッドって、安心して安らげるところというイメージがあるので
こんなんにしてみました
ちなみに場面は ザード一週間イベントでちろっと出てきた
アルテミスに渡る途中の2人です
ダンジョンでモンスターをぼこしまくりとかしてないので
とても彼らは貧乏です
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