http://mia.s12.xrea.com/setu14.jpg
君の手を引いていけるのは 僕だけだと思ってた
「まってってばー!」
「もー、早くしないとなくなっちゃうって!」
バタバタと、騒々しいといえなくもない音をたてて
2人の少女が廊下を駆けていく
「なにやってんだ? あいつら」
その後姿を見送って、かたわらのオディアルが首をかしげる
「多分、クルスの焼いたアップルパイねらいじゃないかな
朝、作るようなこと言ってたから そろそろだと思う」
「ああ、なるほどな・・・」
まぁ、クルスの料理はたしかにどれも美味しいから
急ぐ気持ちも分からなくはない
意識を つとさかのぼらせれば
はしゃいだ声と
上気した頬と
遠ざかる足音と
繋がれた 手
いつも 困ったような顔をしていて
他人の痛みには臆病なのに
自分の痛みには頓着しない
そんなアンバランスな白い少女の手を
僕はいつも握っていた
彼女が道に迷わないように
彼女が不安に泣かないように
彼女の手が冷えないように
彼女が僕から離れないように
だって 彼女はあまりに儚くて
手を離したら消えてしまいそうだったから
ああ、なのにどうして
あの時、どうして
・・・一時でも、彼女の手を放してしまったんだろう
『お兄ちゃ… 大丈夫…?』
再び握ったその手は まだ温かかった
『ムダだよ… 自分で分かる…もん…』
そう微笑う彼女の表情はいつものものなのに
体はまだ温かいのに
白すぎる肌はいつもにも増して白くなり
銀糸の髪は赤く染まり
『…お…にい…ちゃ…ん…』
その声は、あふれる血でさえぎられてよく聞こえなかった けど
『…さよなら』
その一言と共に滑り落ちた手を 僕は握り返せなかった
人生にはきっと
たったひとつ それだけはしてはいけないことってのがあると思う
僕の場合 それをあの時にやってしまって
だから・・・
「おい、どうした?」
はっとすると、目の前に水色の瞳があった
「・・・なんでもないよ」
どうやらぼうっとしていたみたいだ
のぞき込まれているのに気づかなかったらしい
「そんなに気になるんなら、行けばいいだろ」
そう言って、くいっと2人が走っていった方を指すオディアル
「そこまで過保護じゃないよ? 僕は」
「・・・はっ、どの口で言ってるんだか」
「うるさいよ、番犬君」
「・・・・・・」
途端むすっとしたオディアルににっこりと笑いかけて
「君と一緒にしないでほしいね」
逃げるように廊下を走っていった
もう、間違えない
儚くて 手を握っていなければ消えそうだった彼女
事実、そうだった彼女
だから、何が悪かったかといえば
それは、『僕が』彼女の手を握っていたということ
だから
この手はもう のばされない
************************
一応13と繋がってますが
時間軸的にはかなり離れてます
ファントワでの話だと思われます
いやぁ、電波っぽいなぁ フォーディア
これが地ですが
ちなみにシルキーの手を引っ張ってるのはシルフィンです
オディアルとフォーディア
シルフィンとシルキー
もしくは上段+下段カップルだと仲がいいのに
オディとシルキー
フォーディアとシルフィンは仲が悪いという
よく分からない4人です
というか、男2人は仲良くさせるつもりなかったのに
いつの間にか仲良くなってたので
さらによく分からない人たち
なんで昨日今日と自分の描いたお題を痛いと思うか
わかりました
自分で自分の作品を2次創作してる気分だからですね
・・・てか、今気づいたのですが
・・・手、振り払ってないじゃん!
あああ・・・そもそもお題にそってないなんて(汗
切 な い 3 0 の 言 葉 達
http://purety.jp/moment/30w.htmlより
君の手を引いていけるのは 僕だけだと思ってた
「まってってばー!」
「もー、早くしないとなくなっちゃうって!」
バタバタと、騒々しいといえなくもない音をたてて
2人の少女が廊下を駆けていく
「なにやってんだ? あいつら」
その後姿を見送って、かたわらのオディアルが首をかしげる
「多分、クルスの焼いたアップルパイねらいじゃないかな
朝、作るようなこと言ってたから そろそろだと思う」
「ああ、なるほどな・・・」
まぁ、クルスの料理はたしかにどれも美味しいから
急ぐ気持ちも分からなくはない
意識を つとさかのぼらせれば
はしゃいだ声と
上気した頬と
遠ざかる足音と
繋がれた 手
いつも 困ったような顔をしていて
他人の痛みには臆病なのに
自分の痛みには頓着しない
そんなアンバランスな白い少女の手を
僕はいつも握っていた
彼女が道に迷わないように
彼女が不安に泣かないように
彼女の手が冷えないように
彼女が僕から離れないように
だって 彼女はあまりに儚くて
手を離したら消えてしまいそうだったから
ああ、なのにどうして
あの時、どうして
・・・一時でも、彼女の手を放してしまったんだろう
『お兄ちゃ… 大丈夫…?』
再び握ったその手は まだ温かかった
『ムダだよ… 自分で分かる…もん…』
そう微笑う彼女の表情はいつものものなのに
体はまだ温かいのに
白すぎる肌はいつもにも増して白くなり
銀糸の髪は赤く染まり
『…お…にい…ちゃ…ん…』
その声は、あふれる血でさえぎられてよく聞こえなかった けど
『…さよなら』
その一言と共に滑り落ちた手を 僕は握り返せなかった
人生にはきっと
たったひとつ それだけはしてはいけないことってのがあると思う
僕の場合 それをあの時にやってしまって
だから・・・
「おい、どうした?」
はっとすると、目の前に水色の瞳があった
「・・・なんでもないよ」
どうやらぼうっとしていたみたいだ
のぞき込まれているのに気づかなかったらしい
「そんなに気になるんなら、行けばいいだろ」
そう言って、くいっと2人が走っていった方を指すオディアル
「そこまで過保護じゃないよ? 僕は」
「・・・はっ、どの口で言ってるんだか」
「うるさいよ、番犬君」
「・・・・・・」
途端むすっとしたオディアルににっこりと笑いかけて
「君と一緒にしないでほしいね」
逃げるように廊下を走っていった
もう、間違えない
儚くて 手を握っていなければ消えそうだった彼女
事実、そうだった彼女
だから、何が悪かったかといえば
それは、『僕が』彼女の手を握っていたということ
だから
この手はもう のばされない
************************
一応13と繋がってますが
時間軸的にはかなり離れてます
ファントワでの話だと思われます
いやぁ、電波っぽいなぁ フォーディア
これが地ですが
ちなみにシルキーの手を引っ張ってるのはシルフィンです
オディアルとフォーディア
シルフィンとシルキー
もしくは上段+下段カップルだと仲がいいのに
オディとシルキー
フォーディアとシルフィンは仲が悪いという
よく分からない4人です
というか、男2人は仲良くさせるつもりなかったのに
いつの間にか仲良くなってたので
さらによく分からない人たち
なんで昨日今日と自分の描いたお題を痛いと思うか
わかりました
自分で自分の作品を2次創作してる気分だからですね
・・・てか、今気づいたのですが
・・・手、振り払ってないじゃん!
あああ・・・そもそもお題にそってないなんて(汗
切 な い 3 0 の 言 葉 達
http://purety.jp/moment/30w.htmlより
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